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歴史や楽器の構造などを紹介します。
History and structure of JAPAN(TAISHOGOTO)

 生い立ち

 大正琴はその名の示す通り大正元年に名古屋の人・森田伍郎氏によって発明されました。
 明治維新に依り鎖国を終えた日本にとっての急務は欧米の列強に追い付け追い越せでした。教育面でも欧米の教育法が取り入れられましたが、音楽も洋楽を取り入れ国民に普及するのが当時の文部省の方針でした。このため安価で簡単に弾けるドレミ音階の楽器が渇望されていたのです。
 前述の森田伍郎氏は訪欧した時に見たボタン式のタイプライターにヒントを得て、当時日本で用いられていた二弦琴にボタン式の鍵盤をつけたのが大正琴の始まりとされています。

 

 楽器としての区分(楽器5分類法による)

1. 弦鳴楽器

(弦を発音体とする)に属します。
大正琴、三味線、胡弓、箏、ピアノ、ヴァイオリン、ギター、マンドリン 等俗に弦楽器と呼称される物がここに分類されます。参考迄に残りの4分類を名称だけ紹介させて頂きます。

2. 気鳴楽器

(空気を発音体とする)

3. 膜鳴楽器

(膜または革を発音体とする)

4. 体鳴楽器 

(楽器の本体を発音体とする)

5. 電鳴楽器

(電子振動を発音体とする)

 ※上記は文部省中学校音楽指導資料第1集 日本の音楽の指導(1973)を参考に記載しました。

 さて、皆さんが普段親しまれている、あるいは楽しまれていらっしゃる楽器は上の楽器5分類法のどれに該当するのでしょうか一度推理して見て下さい。

 弦鳴楽器の奏法別分類

 大正琴が弦楽器の一員である事は皆さんも容易にご理解いただけると思いますが、これだけではあまりにも範囲が広すぎて大正琴の正体を明らかにするにはまだまだ不充分ですね。奏法別に分類を進めてみましょう。

1. 擦弦楽器

弦を擦って音を出す(ヴァイオリン属、胡弓、馬頭琴等)

2. 打弦楽器

弦を叩いて音を出す(ピアノ、揚琴等)

3. 撥弦楽器 

弦を弾いて音を出す(大正琴、ギター、マンドリン、箏※、三味線等)※筝は中国では弓を用い擦弦楽器として演奏される事もあるようです。

 ここ迄くると大正琴は撥弦楽器であることがわかりますが、誤解の無いように付け加えますと、あくまでも主な奏法に依る分類であり西沢純子大正琴スタジオではスタジオ創立以来、積極的にアルコ(弓)奏法を取り入れて演奏効果を上げています。

 また別の観点から考察してみますと、指板のある楽器の中でフレットの有無により分ける事も出来ます。フレットの無い楽器はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス等のクラシックに多用される弦楽器が主流を占めますが、三味線や一部のエレキ・ベースの中にもフレットレスのものがあります。
 一方フレットのある楽器としては真っ先にギター、マンドリン、それから我が大正琴等があげられます。これで多少の無理は承知で大正琴はフレット付きの撥弦楽器と言えると思います。



大正琴ギターバイオリンの画像をクリックすると更に詳細な画像(800×525ピクセル)が見られます

 

 大正琴の音階

 大正琴の正体が少しづつ明らかになって来ましたが、楽器にとって決定的な遺伝子(DNA)を忘れてはいけません。それは音階です。
 いかなる音階を有し、或いはいかなる音階で演奏するかはその楽器の音楽的なルーツに大いに関係しています。
 大正琴は平均律12音階の楽器です。ご承知のように私達にとって最も身近な西洋音階は上記の平均律12音階だと思われます。

 例えば、日本の伝統的な楽器が伝統的であるのはその音階が重要な要素であると言って過言では無いと思います。音楽を耳にした時にアジア的或いはアフリカ的等と感じるのは楽器の音色、奏法、外見等の要素と同等以上にその音楽が持っている固有の音階に依るものだと感じる事があります。従って又もや強引になりますが、大正琴は平均律12音階の西洋楽器と言えると思います。

 ここまで読み進んで頂き本当に有り難うございました。ここで一気に大正琴の戸籍を作ってしまいたいと思います。

 <結論>

 大正琴とはフレット付きの撥弦楽器であり平均律12音階を持った日本国籍で唯一の純粋日本種の西洋楽器である。


  特徴…………………………………………執筆中です。

  奏法…………………………………………執筆中です。

  私が考える理想の大正琴…………………執筆中です。

  課題…………………………………………執筆中です。

  日本における大正琴のポジション………執筆中です。

 

 

 

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2006.7.3 UpDate